有兔爰爰、雉離于羅。

兔（うさぎ）有りて爰爰たり、雉を羅（あみ）に離（かか）れり

我生之初、尚無為。

我が生まれしの初めに、為（す）る無からんことを尚（こひねが）ひき

我生之後、逢此百罹。

我が生まれての後には、此の百（もも）の罹（うれ）へに逢（あ）へり

尚寐無吪。

尚（こひねが）はくば寐（いね）て吪（うご）くこと無からん

有兔爰爰、雉離于罦。

兔（うさぎ）有りて爰爰たり、雉を罦（あみ）に離（かか）れり

我生之初、尚無造。

我が生まれしの初めに、造（す）る無からんことを尚（こひねが）ひき

我生之後、逢此百憂。

我が生まれての後には、此の百（もも）の憂（うれ）へに逢（あ）へり

尚寐無覺。

尚（こひねが）はくば寐（いね）て覺（さむ）ること無からん

有兔爰爰、雉離于罿。

兔（うさぎ）有りて爰爰たり、雉を罿（あみ）に離（かか）れり

我生之初、尚無庸。

我が生まれしの初めに、庸（いたは）る無からんことを尚（こひねが）ひき

我生之後、逢此百凶。

我が生まれての後には、此の百（もも）の凶（うれ）へに逢（あ）へり

尚寐無聰。

尚（こひねが）はくば寐（いね）て聰（き）くこと無からん

본 시의 압운 포인트: 罦憂은 평성인데 비해, 造覺은 거성이다.